「バッテリーⅥ」~今、自分が立っている場所から何ができるか

ジアス

2008年03月06日 23:59

 「バッテリー」全6巻最後まで読み切りました。

 やはり期待に違わず面白かったです。
 こいつら本当にみんな中学生か?と思うぐらい、それぞれの立場を深く考えて、それぞれの想いを野球にぶつけていきます。

 孤高のエース原田巧と、バッテリーを組む永倉豪が、ぶつかりあい、悩みながらも成長し信頼関係を築いていく話が軸なのですが、その周囲のキャラクターも細かく描かれていて、いろんな立場から彼らを、チームを、そして野球を見ると本当にいろいろな風景が見えて楽しいです。
 沢口、東谷、吉貞、海音寺、野々村、門脇、瑞垣、そして巧の弟の青波、祖父の洋三、監督の戸村、どのキャラクターも立っています。
 物語は、きっとこれから。

 巧も少し成長したと思います。でも、まだまだ人生も始まったばかり、これからいろんな経験をしていい方にも悪い方にも転がりかねない、でもそんな脆さも含めて、一生懸命になれることって、美しいですね。
 ああ、なんて感傷的なつまんない感想なんだろう(^^;; 世の中この先甘くねえよ!とおじさんは言いたくなってしまうのですが、私にとって中学時代は自分の中ではあまり思い出したくない時代なので、ひがんでいるのかも知れません(爆)。

 少なくとも自分の子供たちには、中学生活が小学生時代よりもっと良かったと思えるようになるといいな。
 「今、自分が立っている場所から、何ができるか」ということを意識して毎日を過ごさなくちゃね。

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