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<<マスターのプロフィール>>

・ネットの世界ではジアスと名乗っています。
・生まれは関西。東京から札幌に移住し、東京単身赴任を経て札幌に舞い戻った40代の勤め人
・札幌の自宅に嫁さんと娘がふたり
・趣味は酒、読書、映画、旅。特に英語の本を原書で読むのが楽しみ。

<<このサイトは>>

 私が読んだ本、観た映画の個人的な感想を中心に、仕事や日々の生活で思ったことなどをつぶやくこともあるブログです。仕事から帰って、ゆっくりグラスを傾けながら書き込むつもりですので、お読みになるみなさんもぜひ一緒に飲んでいるような気持ちで、ゆったりとお話できれば幸いです。

<<このBARの名前について>>

 "Clock in a forest"は、「森の時計」という喫茶店の名前から拝借しています。「森の時計」は、2005年1月〜3月に、フジテレビ系で放映された倉本聰氏脚本のドラマ 「優しい時間」 の舞台となった喫茶店の名前です。その店には「森の時計はゆっくり時を刻む」という倉本氏自筆の額が飾られていました。
 今のビジネスや社会は、「時間」をどんどん速く刻むことが競争に勝つための必須条件であると思えるかのような、非常に息苦しい状態になっていると思います。そんな中で生活するみなさんが、ほっと一息つけるような、そんなサイトになるといいな、というのがマスターのささやかな願いです。
 ちなみに、喫茶店「森の時計」は、ロケに使われた状態のまま、新富良野プリンスホテルの敷地内で営業しています。
























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2011年03月05日

ちっちの物語その3~病気の告知

・以前にあまり例がない症例で、悪性リンパ腫と思われるがどの型なのか判定が難しい
・最低でも半年以上は入院しなくてはならない
・抗がん剤治療をすれば7割は助かると考えられる

 最初に入院したA病院の主治医の先生から聞いた話の要点はそのような内容でした。
 それを聞いた私たちの衝撃も大きく、妻は特に子供たちの前では気丈に振舞っていましたが、はたから見ているととてもショックを受けているのが明らかにわかりました。
 私もとりあえずこの事情を上司に説明し、翌週は月曜日に東京で最低限の仕事を済ませるとすぐに札幌に帰りました。

 しかし、一番ショックを受けているのはちっちです。
 学校が大好きなちっちに、半年以上も学校に行けないこと、家にも帰れずに病院で過ごさなくてはいけないこと、そしてそれがいつまで続くのか現時点ではわからないこと、それをどう説明するかは私たちにとって、まず最初の悩ましい問題でした。
 病院からは、もし差し支えなければ本当のことを話して、本人が病気に立ち向かう気持ちを持ったほうが、今後病気と闘っていくうえでプラスになるという説明を受けました。 ただ、本人の年齢が5~6年生であれば告知することが多いが、4年生の場合は微妙なので、両親の私たちがどう考えているかに委ねるというお話がありました。

 結論として、私たちは、私たち自身でちっちにそれを説明することを選びました。
 ちっちは、これまでも、3歳上の姉がいるせいか、同じ年齢の子よりもしっかりしていて、自分のやりたいことは自分で決め、嫌な事はいやだとはっきりと言う子でした。
 そんなちっちの性格をよく知っている私たちは、本当のことを本人に話したほうが、その後の治療がいい方向に進むのではないかと決めて、ちっちに話すことにしました。

 告知の方法もいろいろ考えたのですが、まずは、病院が用意した、病気を説明した本をちっちと妻がともに読むことにしました。二人でゆっくりと、その本を読みました。そして、しばらく経ってから医師が部屋に入ってきて、何かわからないことがないかと聞いてきました。妻のうろおぼえですが、ちっちは「特にないかな」と答えたとのことです。

 ちっちは、きっととても悲しかったと思いますが、現状をわかってくれました。
 そうして、ちっちと私たち家族の、長い闘病生活が始まりました。

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Posted by ジアス at 21:20│Comments(1)ちっちの物語
この記事へのコメント
「特にないかな」は、ぼくにとっては忘れられないことばになりそうです。
Posted by さかい@tadoku.org at 2011年03月06日 02:13
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