2011年03月05日
ちっちの物語その3~病気の告知
・以前にあまり例がない症例で、悪性リンパ腫と思われるがどの型なのか判定が難しい
・最低でも半年以上は入院しなくてはならない
・抗がん剤治療をすれば7割は助かると考えられる
最初に入院したA病院の主治医の先生から聞いた話の要点はそのような内容でした。
それを聞いた私たちの衝撃も大きく、妻は特に子供たちの前では気丈に振舞っていましたが、はたから見ているととてもショックを受けているのが明らかにわかりました。
私もとりあえずこの事情を上司に説明し、翌週は月曜日に東京で最低限の仕事を済ませるとすぐに札幌に帰りました。
しかし、一番ショックを受けているのはちっちです。
学校が大好きなちっちに、半年以上も学校に行けないこと、家にも帰れずに病院で過ごさなくてはいけないこと、そしてそれがいつまで続くのか現時点ではわからないこと、それをどう説明するかは私たちにとって、まず最初の悩ましい問題でした。
病院からは、もし差し支えなければ本当のことを話して、本人が病気に立ち向かう気持ちを持ったほうが、今後病気と闘っていくうえでプラスになるという説明を受けました。 ただ、本人の年齢が5~6年生であれば告知することが多いが、4年生の場合は微妙なので、両親の私たちがどう考えているかに委ねるというお話がありました。
結論として、私たちは、私たち自身でちっちにそれを説明することを選びました。
ちっちは、これまでも、3歳上の姉がいるせいか、同じ年齢の子よりもしっかりしていて、自分のやりたいことは自分で決め、嫌な事はいやだとはっきりと言う子でした。
そんなちっちの性格をよく知っている私たちは、本当のことを本人に話したほうが、その後の治療がいい方向に進むのではないかと決めて、ちっちに話すことにしました。
告知の方法もいろいろ考えたのですが、まずは、病院が用意した、病気を説明した本をちっちと妻がともに読むことにしました。二人でゆっくりと、その本を読みました。そして、しばらく経ってから医師が部屋に入ってきて、何かわからないことがないかと聞いてきました。妻のうろおぼえですが、ちっちは「特にないかな」と答えたとのことです。
ちっちは、きっととても悲しかったと思いますが、現状をわかってくれました。
そうして、ちっちと私たち家族の、長い闘病生活が始まりました。
・最低でも半年以上は入院しなくてはならない
・抗がん剤治療をすれば7割は助かると考えられる
最初に入院したA病院の主治医の先生から聞いた話の要点はそのような内容でした。
それを聞いた私たちの衝撃も大きく、妻は特に子供たちの前では気丈に振舞っていましたが、はたから見ているととてもショックを受けているのが明らかにわかりました。
私もとりあえずこの事情を上司に説明し、翌週は月曜日に東京で最低限の仕事を済ませるとすぐに札幌に帰りました。
しかし、一番ショックを受けているのはちっちです。
学校が大好きなちっちに、半年以上も学校に行けないこと、家にも帰れずに病院で過ごさなくてはいけないこと、そしてそれがいつまで続くのか現時点ではわからないこと、それをどう説明するかは私たちにとって、まず最初の悩ましい問題でした。
病院からは、もし差し支えなければ本当のことを話して、本人が病気に立ち向かう気持ちを持ったほうが、今後病気と闘っていくうえでプラスになるという説明を受けました。 ただ、本人の年齢が5~6年生であれば告知することが多いが、4年生の場合は微妙なので、両親の私たちがどう考えているかに委ねるというお話がありました。
結論として、私たちは、私たち自身でちっちにそれを説明することを選びました。
ちっちは、これまでも、3歳上の姉がいるせいか、同じ年齢の子よりもしっかりしていて、自分のやりたいことは自分で決め、嫌な事はいやだとはっきりと言う子でした。
そんなちっちの性格をよく知っている私たちは、本当のことを本人に話したほうが、その後の治療がいい方向に進むのではないかと決めて、ちっちに話すことにしました。
告知の方法もいろいろ考えたのですが、まずは、病院が用意した、病気を説明した本をちっちと妻がともに読むことにしました。二人でゆっくりと、その本を読みました。そして、しばらく経ってから医師が部屋に入ってきて、何かわからないことがないかと聞いてきました。妻のうろおぼえですが、ちっちは「特にないかな」と答えたとのことです。
ちっちは、きっととても悲しかったと思いますが、現状をわかってくれました。
そうして、ちっちと私たち家族の、長い闘病生活が始まりました。
ちっちの物語その55(最終回)~区切り
ちっちの物語その54~輝く雪
ちっちの物語その53~ちっちはこの小学校のこの学年を選んだ
ちっちの物語その52~紫色の袴
ちっちの物語その51~悲しい知らせ
ちっちの物語その50~帰宅
ちっちの物語その54~輝く雪
ちっちの物語その53~ちっちはこの小学校のこの学年を選んだ
ちっちの物語その52~紫色の袴
ちっちの物語その51~悲しい知らせ
ちっちの物語その50~帰宅
Posted by ジアス at 21:20│Comments(1)
│ちっちの物語
この記事へのコメント
「特にないかな」は、ぼくにとっては忘れられないことばになりそうです。
Posted by さかい@tadoku.org at 2011年03月06日 02:13