2012年02月18日
ちっちの物語その51~悲しい知らせ
2日の朝になりました。
ちっちは2階の和室のふとんの中で眠っています。
まるで何事もなかったかのように、「おはよう」と言って起きてきそうな寝顔でした。でも、そのちっちの横には、昨夜のうちに葬儀屋さんがしつらえていった仮の仏壇が作られていて、すでにちっちの魂が旅立った後だということを物語っていました。
ちっちの通夜は3日の夜、葬儀は4日ということにしました。
私達夫婦の実家はいずれも本州で、それぞれの両親(つまりちっちにとっては祖父母)が札幌に来るのに2日の夜だと間に合わないからです。
私の実家の近くのお寺と同じ宗派のお寺を紹介してもらい、そのお寺の和尚さんに枕経をあげていただきました。
そしてまず、悲しいお知らせを、これまでちっちを支えてくれた皆さんに伝えなくてはなりませんでした。学校の先生方に、そしてちっちの同級生のみんなに。
小学校からは、担任の先生、校長先生、教頭先生、養護の先生、そして6年生のもう1組のクラスの担任の先生と、お世話になった先生方が正月にもかかわらずすぐに駆けつけてくださいました。
ちっちの同級生の6年生のみんなには、ちっちの病状が深刻だということを伝えていませんでしたから、ゆっくりとお正月を祝っていたところに伝わった衝撃は大きかったようです。
ちっちと仲のよかった近所の友達が、友達同士で、あるいは親御さんと一緒に、次々とちっちに会いに来てくれました。みんな、ほんの1週間前、2学期の終業式でちっちと一緒にクラス写真を撮って、そしてまた3学期の始業式でちっちに会えることを、何の疑いもなく信じていたはずでした。誰もがこの悲しい知らせを信じられなかったようですが、当たり前のように来るはずの明日が、来ないこともある、という悲しい事実がそこにはありました。
皆さんがたくさんのお花を持ってきていただいたので、ちっちはみるみるうちにたくさんの綺麗な花で囲まれました。そこで、訪れてくださった誰もが、ちっちの顔を見て、本当にただ眠っているだけのような綺麗な顔をしていると言ってくださいました。
昨日はまだちっちはこの家で私たちと一緒に会話をして過ごしていたんだと思うと、やはり昨夜の一連のことは夢のように思えることもありました。でも、ちっちの魂がきっとこの家の中で見ているような気持ちになりました。そして、ちっちのためにたくさんの方々が会いに来てくれていることを感謝する気持ちが自然に湧いてきました。でもその一方で、それまで当たり前のように私たちのすぐ目の前にあった、ちっちの声がもう2度と聞けない、ちっちの笑顔がもう2度と見られない、ということは、やはりどうしても私たちにとってはそう簡単には受け入れられないような気がしました。
これまで迎えたことのないぐらいたくさんの方々がわが家を訪れて、そして整理できない様々な感情が渦巻いている中で、穏やかに晴れた2日の陽が西に暮れていきました。
ちっちは2階の和室のふとんの中で眠っています。
まるで何事もなかったかのように、「おはよう」と言って起きてきそうな寝顔でした。でも、そのちっちの横には、昨夜のうちに葬儀屋さんがしつらえていった仮の仏壇が作られていて、すでにちっちの魂が旅立った後だということを物語っていました。
ちっちの通夜は3日の夜、葬儀は4日ということにしました。
私達夫婦の実家はいずれも本州で、それぞれの両親(つまりちっちにとっては祖父母)が札幌に来るのに2日の夜だと間に合わないからです。
私の実家の近くのお寺と同じ宗派のお寺を紹介してもらい、そのお寺の和尚さんに枕経をあげていただきました。
そしてまず、悲しいお知らせを、これまでちっちを支えてくれた皆さんに伝えなくてはなりませんでした。学校の先生方に、そしてちっちの同級生のみんなに。
小学校からは、担任の先生、校長先生、教頭先生、養護の先生、そして6年生のもう1組のクラスの担任の先生と、お世話になった先生方が正月にもかかわらずすぐに駆けつけてくださいました。
ちっちの同級生の6年生のみんなには、ちっちの病状が深刻だということを伝えていませんでしたから、ゆっくりとお正月を祝っていたところに伝わった衝撃は大きかったようです。
ちっちと仲のよかった近所の友達が、友達同士で、あるいは親御さんと一緒に、次々とちっちに会いに来てくれました。みんな、ほんの1週間前、2学期の終業式でちっちと一緒にクラス写真を撮って、そしてまた3学期の始業式でちっちに会えることを、何の疑いもなく信じていたはずでした。誰もがこの悲しい知らせを信じられなかったようですが、当たり前のように来るはずの明日が、来ないこともある、という悲しい事実がそこにはありました。
皆さんがたくさんのお花を持ってきていただいたので、ちっちはみるみるうちにたくさんの綺麗な花で囲まれました。そこで、訪れてくださった誰もが、ちっちの顔を見て、本当にただ眠っているだけのような綺麗な顔をしていると言ってくださいました。
昨日はまだちっちはこの家で私たちと一緒に会話をして過ごしていたんだと思うと、やはり昨夜の一連のことは夢のように思えることもありました。でも、ちっちの魂がきっとこの家の中で見ているような気持ちになりました。そして、ちっちのためにたくさんの方々が会いに来てくれていることを感謝する気持ちが自然に湧いてきました。でもその一方で、それまで当たり前のように私たちのすぐ目の前にあった、ちっちの声がもう2度と聞けない、ちっちの笑顔がもう2度と見られない、ということは、やはりどうしても私たちにとってはそう簡単には受け入れられないような気がしました。
これまで迎えたことのないぐらいたくさんの方々がわが家を訪れて、そして整理できない様々な感情が渦巻いている中で、穏やかに晴れた2日の陽が西に暮れていきました。
ちっちの物語その55(最終回)~区切り
ちっちの物語その54~輝く雪
ちっちの物語その53~ちっちはこの小学校のこの学年を選んだ
ちっちの物語その52~紫色の袴
ちっちの物語その50~帰宅
ちっちの物語その49~旅立ち
ちっちの物語その54~輝く雪
ちっちの物語その53~ちっちはこの小学校のこの学年を選んだ
ちっちの物語その52~紫色の袴
ちっちの物語その50~帰宅
ちっちの物語その49~旅立ち
Posted by ジアス at 18:22│Comments(0)
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