2011年12月05日
ちっちの物語その40~再度のCT
毎週B病院の外来に通っていましたので、12月に入ってから改めてCTを撮ってもらうことにしました。10月の余命宣告以来、「治療法が無いのならこれ以上CTを撮る意味がない」と考えていましたが、入院しないでちっちの望むわが家での生活を続けたいと考えている以上、いまちっちの身体に何が起きていて、どういうことが起こる可能性があるのかを私たちが理解しておく必要があるのではないかと考えたからです。
そうして12月15日にCTを撮ってもらったのですが、その結果は、私たちの覚悟を超えるものでした。
元々あった肝臓のそばや下腹部の腫瘍は大きくなっており、それ以外の腫瘍も全身に転移している状態でした。すでに片方の肺が機能しておらず、気道が塞がれているので何かを誤飲して窒息する可能性もあり得る。そして、なんと脳にも腫瘍の転移があるというものでした。そこから導き出される医師の見解は、「血液に異常が何も出ないのが不思議。もういつ何が起こってもおかしくない。」というものでした。
それでも、ちっちは意識もしっかりしていて、時々痛みを訴える以外は普通の毎日を過ごしていました。B病院でそのCTを撮った日ですら、その後で妻とちっちは行きつけの美容院に行って、このところお気に入りになっている頭皮マッサージをしてもらいました。その美容院はちっちの退院後、ウイッグの調整の時には他のお客さんを入れずに、髪の無いちっちのことを優しく気遣ってくれた美容院で、ちっちにもリラックスできる場所でした。
食事も普通に食べられましたので、ちっちのお気に入りのレストランの1つ、中島公園のサンマルクに食事に行ったりもしていました。
しかし、翌週22日の血液検査で、遂に血小板が減少し、輸血の必要があるという話になりました。翌日の23日は祝日でもあり24日か25日に輸血の準備をしておく、という話でしたが、それを聞いたちっちは、
「クリスマスはおうちにいたいから嫌だ!」
と言いました。
そうです。普通の子供にとってクリスマスは特別な日です。先生も折れて、日曜日でしたが輸血は26日ということになりました。
しかし、ちっちに聞こえないように、主治医の先生は、「26日まで持たずに急変する可能性もあります。何が起きても不思議ではありませんから。」と私たちに告げました。
最悪の場合はちっちを看取ることを考えていた私たちにとって、それは非常に大事なことを1つクリアしておかなくてはならない時が来たことを告げました。それは、私たちのもう1人の娘に、その事実を、そしてその覚悟を告げることでした。
そうして12月15日にCTを撮ってもらったのですが、その結果は、私たちの覚悟を超えるものでした。
元々あった肝臓のそばや下腹部の腫瘍は大きくなっており、それ以外の腫瘍も全身に転移している状態でした。すでに片方の肺が機能しておらず、気道が塞がれているので何かを誤飲して窒息する可能性もあり得る。そして、なんと脳にも腫瘍の転移があるというものでした。そこから導き出される医師の見解は、「血液に異常が何も出ないのが不思議。もういつ何が起こってもおかしくない。」というものでした。
それでも、ちっちは意識もしっかりしていて、時々痛みを訴える以外は普通の毎日を過ごしていました。B病院でそのCTを撮った日ですら、その後で妻とちっちは行きつけの美容院に行って、このところお気に入りになっている頭皮マッサージをしてもらいました。その美容院はちっちの退院後、ウイッグの調整の時には他のお客さんを入れずに、髪の無いちっちのことを優しく気遣ってくれた美容院で、ちっちにもリラックスできる場所でした。
食事も普通に食べられましたので、ちっちのお気に入りのレストランの1つ、中島公園のサンマルクに食事に行ったりもしていました。
しかし、翌週22日の血液検査で、遂に血小板が減少し、輸血の必要があるという話になりました。翌日の23日は祝日でもあり24日か25日に輸血の準備をしておく、という話でしたが、それを聞いたちっちは、
「クリスマスはおうちにいたいから嫌だ!」
と言いました。
そうです。普通の子供にとってクリスマスは特別な日です。先生も折れて、日曜日でしたが輸血は26日ということになりました。
しかし、ちっちに聞こえないように、主治医の先生は、「26日まで持たずに急変する可能性もあります。何が起きても不思議ではありませんから。」と私たちに告げました。
最悪の場合はちっちを看取ることを考えていた私たちにとって、それは非常に大事なことを1つクリアしておかなくてはならない時が来たことを告げました。それは、私たちのもう1人の娘に、その事実を、そしてその覚悟を告げることでした。
ちっちの物語その55(最終回)~区切り
ちっちの物語その54~輝く雪
ちっちの物語その53~ちっちはこの小学校のこの学年を選んだ
ちっちの物語その52~紫色の袴
ちっちの物語その51~悲しい知らせ
ちっちの物語その50~帰宅
ちっちの物語その54~輝く雪
ちっちの物語その53~ちっちはこの小学校のこの学年を選んだ
ちっちの物語その52~紫色の袴
ちっちの物語その51~悲しい知らせ
ちっちの物語その50~帰宅
Posted by ジアス at 21:18│Comments(0)
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