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<<マスターのプロフィール>>

・ネットの世界ではジアスと名乗っています。
・生まれは関西。東京から札幌に移住し、東京単身赴任を経て札幌に舞い戻った40代の勤め人
・札幌の自宅に嫁さんと娘がふたり
・趣味は酒、読書、映画、旅。特に英語の本を原書で読むのが楽しみ。

<<このサイトは>>

 私が読んだ本、観た映画の個人的な感想を中心に、仕事や日々の生活で思ったことなどをつぶやくこともあるブログです。仕事から帰って、ゆっくりグラスを傾けながら書き込むつもりですので、お読みになるみなさんもぜひ一緒に飲んでいるような気持ちで、ゆったりとお話できれば幸いです。

<<このBARの名前について>>

 "Clock in a forest"は、「森の時計」という喫茶店の名前から拝借しています。「森の時計」は、2005年1月〜3月に、フジテレビ系で放映された倉本聰氏脚本のドラマ 「優しい時間」 の舞台となった喫茶店の名前です。その店には「森の時計はゆっくり時を刻む」という倉本氏自筆の額が飾られていました。
 今のビジネスや社会は、「時間」をどんどん速く刻むことが競争に勝つための必須条件であると思えるかのような、非常に息苦しい状態になっていると思います。そんな中で生活するみなさんが、ほっと一息つけるような、そんなサイトになるといいな、というのがマスターのささやかな願いです。
 ちなみに、喫茶店「森の時計」は、ロケに使われた状態のまま、新富良野プリンスホテルの敷地内で営業しています。
























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2011年10月22日

ちっちの物語その32~学校の先生

 ちっちは相変わらず元気に学校に通っていましたが、親としては万一のことを考えると、学校の先生には病院で受けた説明を話しておいたほうがよいと考えました。
 病状の進行の展開が読めず、何が起きても不思議はないと言われていましたので、いきなり学校で倒れる可能性もあり得たからです。

 そこで、校長先生と教頭先生、担任の先生とその隣のクラスの先生(6年生は2クラスでした)、そして保健室の先生には本当のことを伝えました。
 どの先生も以前からちっちの病気のことを本当に心配してくれていましたので、そのことを伝えるのは本当に辛いことでしたが、どの先生も今までと変わらずに接してくれることを約束してくれました。
 それは、ちっちが一番望んでいることだからです。クラスの他の子供たちにも今まで通りちっちに接してほしかったので、ちっちは今までと変わらぬ日常の学校生活を送ることができました。

 校長先生はご自身も病気で長い入院をされた経験がおありでしたので、ちっちが入院した最初からずっと励ましていただいていましたし、担任の先生も実はちっちの姉の担任を4年間持ってくれていた先生で、ちっちの復帰前の自宅療養中も学校帰りに毎日のようにわが家に寄って励ましてくれていました。そして、保健室の先生は、まだちっちが発病する前の4年生の頃から、クラスで悩んでいたちっちが保健室に寄った時にはいつも優しく迎えてくれていました。

 この後も、ちっちを、そして私たち家族を、最後までこの小学校の先生方は支えてくださいました。そのおかげで、ちっちはこの後、病状が少しずつ悪化していく中でも、2学期の終業式まで学校に通い続けることができたと思います。
 ちっちがこの学校のこの学年で過ごせたことは、本当に幸せなことだったんじゃないかと思います。卒業式のことを思い返しても、あと3ヶ月、この学年で卒業させてあげたかったと、本当に思います。

 また、養護学校の先生方にもお世話になりました。A病院では病室で、B病院では小児科病棟の院内学級で、入院中ちっちはどちらでも先生に会うのを楽しみにしていました。ちっちが退院してからの自宅療養中にもわが家に来てくださったりして、ちっちは「病気になったのは嫌だったけど先生方に出会えたのはよかった」と言っていました。
 10月の下旬に養護学校の文化祭があり、そこにちっちを連れて行ったのですが、そこでやはり病状の話をしました。

 養護学校の先生方もちっちに何ができるかと考えられたのでしょう。その数日後、突然、ハロウィンの扮装をしてわが家に来てくださったのです。ちっちは驚き、そして大喜びでした。

 ちっちにとって、素敵な先生方にめぐりあうことができたことは、短い生涯の中でも幸せなことだったのではないかと思います。

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Posted by ジアス at 22:22│Comments(0)ちっちの物語
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