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<<マスターのプロフィール>>

・ネットの世界ではジアスと名乗っています。
・生まれは関西。東京から札幌に移住し、東京単身赴任を経て札幌に舞い戻った40代の勤め人
・札幌の自宅に嫁さんと娘がふたり
・趣味は酒、読書、映画、旅。特に英語の本を原書で読むのが楽しみ。

<<このサイトは>>

 私が読んだ本、観た映画の個人的な感想を中心に、仕事や日々の生活で思ったことなどをつぶやくこともあるブログです。仕事から帰って、ゆっくりグラスを傾けながら書き込むつもりですので、お読みになるみなさんもぜひ一緒に飲んでいるような気持ちで、ゆったりとお話できれば幸いです。

<<このBARの名前について>>

 "Clock in a forest"は、「森の時計」という喫茶店の名前から拝借しています。「森の時計」は、2005年1月〜3月に、フジテレビ系で放映された倉本聰氏脚本のドラマ 「優しい時間」 の舞台となった喫茶店の名前です。その店には「森の時計はゆっくり時を刻む」という倉本氏自筆の額が飾られていました。
 今のビジネスや社会は、「時間」をどんどん速く刻むことが競争に勝つための必須条件であると思えるかのような、非常に息苦しい状態になっていると思います。そんな中で生活するみなさんが、ほっと一息つけるような、そんなサイトになるといいな、というのがマスターのささやかな願いです。
 ちなみに、喫茶店「森の時計」は、ロケに使われた状態のまま、新富良野プリンスホテルの敷地内で営業しています。
























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2011年10月29日

ちっちの物語その34~学習発表会の練習

 今日はちっちの通っていた小学校の学習発表会でした。

 学習発表会というのは、札幌市内の小学校で秋頃に行われている行事です。学年で演劇や歌などの出し物を保護者の前で発表するという一大行事で、運動会と並んで子供たちの両親や祖父母までもがこぞって学校に出かけていきます。
 今日も、わが家の前を多くの家族連れが朝から行き来しています。

 通常は学習発表会はだいたいこの時期なのですが、昨年は先生方の研修の都合で12月4日でした。去年の6年生は桃太郎の話をパロディにした「桃次郎の冒険」という劇が出し物で、10月頃に台本が配られ、それぞれの子供たちが希望の役を申告してのオーディションが行われ、配役が決まった後は授業の中で練習が行われていました。

 ちっちは毎年の学習発表会には本当に熱心に、そして真剣に取り組んでいました。
 台詞は家で必ず練習してしっかりと覚え、本番では声が聞こえづらい子供も多い中で、ひときわ大きな声でしっかりと演じていました。
 東京単身赴任中も私は必ず学習発表会にあわせて札幌に帰るようにしており、娘たちの毎年の出し物を楽しみにしていました。ちっちは4年生の時には主役級の役をしっかりとこなしていましたが、5年生の時は入院していて参加していません。それだけに、6年生の今年は発表会をとても楽しみにしていました。
 ただ、まだ授業も体調をみながら調子の良い時だけ無理せずに出る、という状態で、練習も必ず毎回出られるとは限らない状態だったので、今回の役はあまり身体に負担がかからないように、出番は最後の締めのところだけになりました。とはいえ、劇の締めを飾る最後の長い台詞を任されたので、ちっちも張り切って練習していました。

 そんなさなかの病状の急変でした。

 翌日、血液検査の結果を知らせる電話が病院からあったのですが、それはなんと、「血液には何も数値の異常が出ていない」という内容でした。
 白血球や血小板などといった血液に異常が出ていないのであれば、痛みさえコントロールできているのであれば必ずしも入院させる必要ない、という結論でした。腫瘍が原因と思われるお腹の膨らみなどがあるにも関わらず、血液に何も異常がないのは奇跡的らしいのですが、血液に問題がない以上、まだ奇跡が起こせる可能性があると思いました。
 ただし、病院の先生の見解は厳しい状態に変わりはないということで、12月4日の学習発表会本番までは持たないかも知れないということも伝えられました。

 「医者は最悪のことしか言わない。諦めたら起きる奇跡も起こらない。奇跡を起こすためには決して諦めない。」がその頃の私たち夫婦の合言葉でしたが、このようなことが起きたことは学校の先生には伝えました。

 その翌週の週明けには、予定を変更して「学習発表会の通し練習」が前倒しで行われることになりました。それで、ちっちは学習発表会の劇の全容を本番の3週間前に通しで観る事ができたのです。

 3週間後にちっちが舞台の上で演じる姿を観たい、というのが私たちの次の目標になりました。普通の家庭では、3週間後は当たり前のようにやってくることを疑いもしないはずなのですが、私たちにとってはその当たり前の1日1日がとても貴重なものに感じられました。


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Posted by ジアス at 12:52│Comments(0)ちっちの物語
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