BAR　”Clock in a Forest”

　今日も職場で仕事していたのですが、夕方になると突然社長秘書の方が来て、「ジアスさん（←もちろん職場なので本当は本名で呼ばれました）って単身赴任でしたっけ？」と聞かれました。
　そうだ、と答えると「社長が今日出勤されている方で単身赴任の方を集めて食事をしたいとおっしゃっているので参加してください」と突然のお達し(^^;;
　社長と夜にゆっくり会食するのは初めてのことで、実は緊張しまくりでした。社長は気さくな方なのですが、他に役員はじめ10人ほど先輩の方々がいましたので、私は末席に座ってずっと気の遣い通しでした。空気を読むのに疲れて食べた気がしません(苦笑)。

　社長のお話はいろいろ参考になることが多く、こんな席上でないとなかなか聞けない話もあったので参加できたのは良かったのですけど、そんな中で社長が「単身赴任は慣れたか」という話を何人かの先輩方に振った時に、みなさん「ある程度家にいて時間が経つとかえって家に帰ると妻や子供に『まだいるの？』とか言われたりして」というような話をされてました。
　ちょうど正月休み明けでみなさん帰省された直後だったので、そういう話で盛り上がるんですが.....

　出世コースに乗った人に単身赴任が多い、という会社の歴史上の経緯があるので、空気を読んでそのような話をしているかもという点を割り引くとしても、私のように次の帰省をいつも楽しみにしていて、札幌に帰るとたっぷりリラックスしている立場から見ると、「それってやっぱりどこかで家庭を犠牲にしてるから？」と内心寂しくなりました。

　やりたい仕事をするとある程度家庭を犠牲にする部分はあるとしても、何のために働いているのか、という根本的なベクトルの向きに違いがあるんだろうなと思います。何かを成し遂げるには全身全霊を仕事に傾けなければいけないのかな、何のために働いているのかと言ったらやっぱり家族のためでしょう、なんてことは口が裂けても言えませんでした。だって空気読んでましたから（苦笑）。幸い私には振られなかったので何も言いませんでしたけど。

　でもそういう私を仕事に駆り立てるモチベーションは、「望んでもなかなかなれないポストについたのだから、とりあえず仕事上正しいと思うことを言い続けてベストを尽くしてやろう。ダメだったらその時点ではじめてやめりゃいい！」という気持ち。この気持ちを持ち続けると、昨日の松井の話のようにどんどん大きな夢に近づくけど、それで家庭を顧みなくなっちゃ意味がなくなるといつも思っています。
　
　単身赴任生活ももう半年過ぎたけど、やっぱり家族が揃って生活できるのが一番幸せ。
　そのために何をすべきか、がやっぱり今年の最大のテーマです。

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